「化学物質取り扱い安全講習会」実施
日 時:2008年6月5日(木)PM 14:40 〜 16:35
場 所:工学研究科 U3棟 211講義室
参加者:工学研究科学生・大学院生・教職員 約140名
内 容:
1. 化学物質取り扱い関連法令の紹介 ー講習資料ー(pdf :6.3MB)
(環境安全研究管理センター 教授 芝田育也)
化学物質をツールとして使う非化学系での研究室での事故例などを挙げて注意を喚起した。
また、消防法、毒劇物取締法、労働安全衛生法、環境汚染化学物質排出把握管理促進(PRTR)法などの化学薬品取扱・廃棄・漏洩に関わる法令について解説した。
特に酸や塩基などが目に入った場合は、30分以上水道水で洗浄してから医療機関に掛かることを提言した。
2. OCCS(大阪大学薬品管理支援システム)の利用 ー講習資料ー(pdf :3.7MB)
(環境安全研究管理センター 助教 角井伸次)
OCCSシステムを使った試薬の管理方法について、またそのデータベースの利用方法についてOCCS画面操作を示しながら解説した。
特に、薬品を安全に取り扱うために各自がその特性を知るためのデータ(MSDS)についていくつかの例を示し解説した。
更に教職員対象に薬品管理データベースの利用方法についても紹介した。
3. 研究現場における化学物質の安全な取り扱いについて ー講習資料ー(pdf :256KB)
(技術部 技術職員 土居倫志)
大学における安全教育の必要性について説明し、実験前・実験中・実験後の安全管理を危険因子の例を上げて化学薬品の取り扱いにおける注意事項について解説した。
更に、OCCSシステムを利用したMSDSの活用および試薬瓶の表示から危険性について認知出来ることを示した。
類似する試薬の誤用における危険性についても解説を行い、注意を促した。
危険防止のための保護具をはじめ消火器・緊急シャワー等についても解説し、使用時の注意点について紹介した。
また、数件の事故例を元に、硫酸などの突沸の可能性や微粉末試薬の飛散および禁水性の物質(金属リチウムなど)の危険性について動画を用いて解説した。
危険性の高いフッ酸(フッ化水素酸)について、皮膚への付着により死に至る可能性もあることを解説した。
大阪大学における廃液処理についても解説を行った。